当社では現在、Web制作の新しい選択肢としてノーコードツール「STUDIO」の導入と研究を進めています。STUDIOはコードを書かずに直感的な操作で高品質なWebサイトを構築できるツールであり、デザイン性と更新のしやすさを兼ね備えています。 当社スタッフの多くは印刷物を中心としたDTP制作の経験が豊富で、レイアウト設計やビジュアル制作に強みを持っています。一方で、Web制作については、これまで専門スキルを持つ一部のスタッフが中心となっており、DTPに比べると制作体制が限定的でした。そのため、より多くのスタッフがWeb領域にも関われる環境づくりが課題の一つとなっていました。「デザイン力はあるのにWeb制作へ活かしきれていない」という状況を改善するため、誰でも扱えるWebツールの必要性を感じていました。 STUDIOは、DTPで培ったデザイン感覚をそのままWeb制作へ活かせる点が大きな魅力です。余白や配置、階層構造といった基本操作がDTPと非常に近く、専門的なコード知識がなくても直感的に扱えるため、Web未経験のスタッフでもスムーズに制作に関わることができます。これにより、従来は担当者が限られていたWeb制作を、幅広いスタッフが担える体制へと拡張することが可能になってきました。 現在、社内ではSTUDIOを使った試作サイトの制作、誰でも扱える運用ルールの整備、デザインパーツの共通化、再利用を前提としたテンプレート構造の研究など、制作フロー全体の改善に取り組んでいます。特にテンプレート化を意識した構成の検証には重点を置いており、効率的で品質の高い制作を実現するための基盤づくりを進めています。 検証を進める中で、従来の受託制作に加えて「テンプレート販売」という新たな展開の可能性も見えてきました。DTPで培ったレイアウト力や配色、情報整理のスキルはテンプレート制作と相性が良く、当社ならではのデザイン性を活かしたテンプレートを提供できるのではないかと感じています。小規模企業向けのサイト、商品紹介用LP、福祉事業所向けページなど、用途に合わせた展開も視野に入れています。現時点では研究段階ではありますが、将来的なサービス化も検討中です。 今後もSTUDIOの活用を進めながら、Web制作の高速化、社内体制の強化、テンプレート構造の確立、そしてDTPとWebの両面で価値を提供できる制作環境づくりを進めてまいります。お客様によりスピーディーで高品質なサービスをお届けできるよう、引き続き取り組みを続けてまいります。
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